木古内町蛇内(へびない)遺跡から幼児の歯形出土
   

 木古内町は函館湾を挟んで、函館市の向かい側にある町で、JR青函トンネル線の北海道側の最初の駅があるところです。

 この町の大平蛇内遺跡で、2000年秋に見つかった土製品が、幼児の歯形と爪痕が残されてものであることが確認されたと2004年2月24日発表がありました。

 この土製品は、縄文前期後半、約5300〜5400年前の土器の廃棄場と思われる所から見つかりました。 火で焼かれており、土器を焼成している際に、偶然幼児が口にした粘土の塊が、火の中に入って残されたものではないかと推測しているそうです。

 国立歴史民族博物館の西本豊弘教授が鑑定した結果、この土製品は、横4.3センチ、縦2.7センチ、厚さ1.2センチほどで、2〜3歳の幼児の上あごの歯形が5〜6本分、下あごの歯形が6本分、表と裏の両面に噛んだ形で残り、上あごの面には爪痕が2カ所付いています。

 このような遺物は今まで全国でも出土例がないそうです。

 


森町鷲の木4遺跡からイカの土製品出土

 大きなストーンサークルが見つかった、森町鷲の木5遺跡の近く、鷲の木4遺跡から、イカ型の土製品が見つかったと同町教育委員会が発表しました。

 この遺跡は縄文後期(四千年前)のものとされていますが、土製品の破片をつなぎあわせって見たところ、高さ11.5センチ、最大幅5センチほどのイカの頭部に復元できました。イカの耳の部分の三角形がはっきりしており、同教育委員会では縄文人がイカの形を作ったものに間違いはなく、「イカ型土製品」と名付けたいそうです。

 森町は、デパートの北海道物産展などの「イカめし弁当」で有名な町ですが、「イカめし」にそっくりな縄文遺物が出てきたことで、話題が増えそうです。

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